2012年4月16日月曜日

ロシア絵本の黄金時代

たとえば。
先述の『芸術新潮』04年7月号の特集「ロシア絵本のすばらしき世界」を何の予備知識もなく読み始めたとする。「ロシアの絵本だから、『大きなかぶ』とか『チェブラーシカ』は載ってるのかしら」とか思いながら。それは至極当然の思いだと思う。

でも、中を見たらチェブラーシカのチの字も出てはこない。随分と時代がかった絵本しか出てこないので面くらう。読んでみると1920年から30年の間の絵本が主役。結果、「ロシア絵本といったらこの年代のもの」というひとつの考え方の存在を知ることとなるわけだ。

どんなにこの時代の絵本がスゴイ=重要かは『幻のロシア絵本1920-30年代』(企画・監修:芦屋市立美術博物館、東京都庭園美術館、淡交社刊)や「ソビエトの絵本」(ジェームス・フレーザー共編、リブロポート刊)※画像※など、この時代の絵本だけをあつかった書籍があることからもわかる。黄金時代ともいわれるこの時代の絵本をまずはじっくり見ていこうと思う。

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ヴァツネホーフ絵「手をたたきましょう」
3990円(定価)
ロシア絵本「カランダーシ」

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